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多様化する入試問題の形式

早稲田大学でも、第一文、第二文、人間科学の各学部に加え、一九九九年から、法学部の一部で、小論文が入試科目に加わりました。そのほかにも、有名私立大学で小論文試験を採用しているところは、意外と多くあります。細かくいえば、作文と小論文は違うでしょうが、文章を書くことが得意な人は、有利な方式といえます。これらに関しても、的確な入試情報をつかみ、十分な準備をすることが合否を分けるカギとなりましょう。小論文に力を入れている予備校・塾は、入試のトレンドをしっかりつかんでおり、信頼のおけるところといえます。同じ教科でも、大学・学部別で、こんなに問題が違う。大学によって、または学部によって、同じ教科でも、入試問題の形式が、まったく異なる場合があります。そうした違いは、しっかり知っておく必要があります。この大学の、この学部しか受験しない。そんな強い思い入れがあれば別ですが、多くの受験生は、複数の大学を、そして、複数の学部を受験します。入試の結果は、かならずしも学力ばかりに左右されるものではありませんので、そのように、ある程度リスク(大学に入れない危険性)を分散することは賢い選択です。

学校の教科書だけでは物足りない

学校教育を否定したり、学校の教師批判を子どもの前でする塾について考えてみよう。大手の進学塾では、ほとんどが学校よりもかなり速いスピートで、授業が進められている。講義形式のところもあれば、テストを中心としたカリキュラムを組んでいるところもあるが、いずれにせよ、学校の先取り学習を二倍から三倍のスピードですることには変わりがない。特に中学受験の場合は学校の教科書だけでは物足りないので、受験用のテキストを使って授業を展開していくところがほとんどである。学校の先取り学習をして、しかも教科書より難しい問題をどんどん解かせ、解説していく。これがオーソドックスな進学塾の授業スタイルである。このようなシステムで授業が行われると、「進学塾だけの勉強で十分だ。学校の授業は易しすぎるから聞かなくてもいいのではないか」と思う親子が出てきても不思議ではない。

受験には基礎学力がきわめて重要

受験には基礎学力がきわめて重要なのですが、入試の実態を知らないと、前へ前へと気が焦る余り、基礎をおろそかに、応用問題ばかりに目を奪われてしまいがちになります。受験勉強も最終盤を迎える十二月、多くの受験生は「今更基礎をやっている段階ではない」とばかり、応用問題や難解な問題に取り組むわけです。それには、ある勘違いがあるのです。基礎がわかっているということと、基礎問題が完璧に解答できることを混同しているのです。わかった気でいても、入試本番で正確な解答が書けなければ、得点にはなりません。基礎学力を問う問題を落とす人は、平均的な合格最低点といわれる六五%をクリアできず、不合格に。受験勉強の苦労は水の泡ということになってしまいます。ここが入試の落とし穴で、「絶対大丈夫」と自他ともに認める生徒が失敗するのは、大体がこのケース。基礎問題で、意外につまずく受験生か多いのが実情です。