為替水準を決定するのは市場参加者の心理的要因であるとする「為替心理説」など、為替決定理論はまだまだあります。最近はこうした学説に加えて、金利差や金融派生商品(デリバティブ)取引などが注目されています。金利差を重視するのは資産選択(アセット)アプローチで、資産保有者が運用益の多寡を動機に資産を移すとの考え方に基づいています。デリバティブでは主に先物予約通貨オプションなどが、相場変動を加速する可能性が指摘されます。相場にどういう方向で作用するかは、その時の状況によって異なるので、市場参加者は通貨オプション利用の実態把握に力を入れています。さまざまな学説がありますが、取引の複雑化に伴って一つの学説だけでは説明できなくなっており、いくつかの学説を組み合わせるのが現実的手法といえるでしょう。