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問題のある企業への投資

スタンフォード大学の元教授で事業に成功したジム・クラークが1・5億ドル(約200億円)を寄付したことは大きな話題となりましたし、ヒューレット・パッカード社が7、100万ドル(約100億円)を、検索ソフトのヤフーが200万ドル(約2・5億円)を寄付したといった例が多くあります。日本からも企業留学生として多数の優秀な人材が送り込まれていますが、2年程度の修士課程だけの在籍と期間が短い上、勉強に追われて人的なネットワーク形成までに至らず、情報の入手には不利になっているようです。この結果、日本企業がシリコンバレーに進出しようとして企業買収を試みた場合、将来性のある会社かどうかの選択が不適切になり、問題のある企業への投資を勧められてそれに乗ってしまう、つまりはいいカモにされてしまう、などの失敗例が多くあると言われます。

複数の異なるメディアの統合的な利用の環境

「マルチメディア」すなわち、複数の異なるメディアの統合的な利用の環境が、デジタル技術に裏付けられているのはこのためです。そして、デジタル情報は1と0の並びですから、正確にコピーをすることができます。コピーをしても劣化しません。たとえ劣化しても、簡単な数学の原理で、その劣化をすぐ発見でき、修復することもできます。また、デジタル情報は、コンピュータで高速に処理し、加工することができます。このような特徴は、デジタル情報が、コミュニケーションや、情報の共有、交換にきわめて適していることを示しています。インターネットは、このデジタル情報の特徴により、知識や情報を世界中で自由に交換、共有するためのインフラストラクチャーなのです。これは人間のいとなみにとても大きな影響をおよぼすのです。インターネットに結ばれているのは、基本的にはコンピュータだと考えられていますが、「コンピュータ」といってもその形態はどんどん変わってきました。初期の、非常に使いにくい専門家用のコンピュータから、現代の、きわめて使いやすい、子どもがゲームをするようなコンピュータへと発展してきたのです。インターネットでは、こういったさまざまなコンピュータが全部つながることを考えていて、それが実現すれば人間活動のいろいろな分野にわたってさまざまなことが起こってくるでしょう。

インターネット上で必要に応じてサービスを連携させる

今後のシステム構造は、インターネット上で必要に応じてサービスを連携させるという形に変化していくといわれています。これは、主流になりつつあるSOA(ServiceOrientedArchitecture:サービス指向アーキテクチヤ)にもとづくシステム形態といえます。SOA(サービス指向アーキテクチヤ)SOA(サービス指向アーキテクチヤ)は、各アプリケーションをサービスという単位で切り出し、それらを呼び出し、つなぎ合わせることで、業務プロセスを実行できるようにするソフトウェア設計の考え方です。SOAでは、アプリケーション、あるいはアプリケーションの一部の機能は1つのサービスとなり、OSやプログラミング言語に依存することなく、他のアプリケーションに部品として組み込まれます。Webサービスで実現するアプリケーション形態は、その1つといえます。Webサービス出現の背景には、SOAによる技術進化のビジョンがあったのです。今後、Webサービスは、SOAの必要性の高まりと共に、それを実現する技術として普及していくことが予想されます。2003年2月、米国の調査会社ZapThink社は、「SOAは2006年までに、ネットワーク化されたビジネスシステム分野で支配的になる」という予測を発表しました。この予測通りになれば、企業のIT投資の回収状況が向上すると共に、ソフトウェア業界には活況がもたらされることが期待されています。